カーボン・ファーミング
2022.09.17
今年の夏、8月11日でしょうか。NHKでこんな番組をやっていたって、知りませんでした。NHKオンデマンドで偶然に発見し、観てみました。
内容的には、最近よく言われている「土壌炭素」の話ですね。
簡単に私なりにご説明いたしますと、こんな感じ?
元来、この地球の長い生命の歴史のなかで、土壌中には多くの炭素が有機物の形で蓄えられてきた。そして、その炭素が植物を育て、豊かな生態系の基礎となってきた。しかし、我々人類が農業によってこの土壌を耕すようになって、土壌の中の有機物の大部分が二酸化炭素となってどんどん大気中に放出され、これが地球温暖化の大きな原因の一つとなり、また一方で、土壌が痩せていくこととなった。この流れを逆転し、新しい農業の方法によって、大気中の二酸化炭素を土壌中に取り戻すことが、地球温暖化対策となると同時に、持続可能な食糧生産の礎となるだろう。
どうでしょ? あってます??? 間違ってるかもしれませんので、皆さんご自身でちょっと調べてみてくださいね。
で、この番組を見始めて10分もしないうにち、なんとなく、「あ、これってあの人の話じゃ…?」…となりまして、案の定、先日私も読みましたこの本の著者とその仲間たちが、次々登場したのでありました。
natural-garden-farm-hokkaido.hatenadiary.com
あー、こうしてよく見てみれば、NHK出版ですし…?
このケイブ・ブラウンさんの本の中で実際に取り上げられている農場の様子や、実験の様子など、それらを動画で見られたのは、良かったですね!
下の写真の左の人がケイブ・ブラウン氏。意外とお太りなさっていて、私のイメージしていたのとかなり違う風体…(笑)。
この本と合わせてこの番組の冒頭から20分くらいを視聴すると、理解が深まると思います。おすすめです!!
…ところで、
この番組の後半以降は、確かにカーボン・ファーミングの話ではあるのですけど、環境再生型農業・リジェネラティブ農業とはかなり違う話にシフトしていきます。1つのやり方だけを推奨するのではなく、多面的多角的に問題に向き合う姿勢は番組として評価できますけど、なんか前半と後半とで言ってることが真逆な感じがする部分もありまして、「うーん、なんだかなぁ…」…と思ってしまった私でありました。
まあ、それを差し置いても、ケイブ・ブラウンさんを動画で見て、彼の農場や実験を動画で見られるというのは、本の理解を深めるという点で、とってもありがたい番組だと思いました。