2022.06.17
割と継続的に読書しております私です。読む本は色々でして、趣味の自転車関係や家庭菜園関係から、国木田独歩、アランの幸福論などなど、…わりと節操なく色々だったり…。
今回、ちょっと読んでみて面白かった本について書いてみます。本のタイトルは、「食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは」。
はい、こういう本なのですけどね。
資本主義経済が全世界で当たり前となったのは、人類の歴史の中ではごく最近のこと。
そんな経済の全世界的変化の中で、私たち人類と、食料、農業との関わりはどう変わってきたのか。そんなことが書かれてある本です。
現代の食糧問題の原因がどこにあるのか。この世界から未だに飢餓が無くならないのはなぜか。
そういう話が、(私のような素人にも理解しやすいように)細かい枝葉はざっくりと省略しつつ…ではありますが、とても分かり易く説明されていると思いました。
そんな現代にあって、これからやってくる社会を見据えたとき、振り返って私は自分の家庭菜園にどう向き合うのが良いのかな…なんて、考えてみたりして。
個人的な意見で恐縮ですが。
現在、一般的な家庭菜園で行われているやり方って、慣行農法なんて呼ばれるそうですが、それって農家さんのやり方として発展した方法の縮小コピーだと思うのですよね。
農家さんがやっているのは事業としての農業であって、自由市場経済に流通させるための商品である野菜の生産(=それが野菜工場などと揶揄されたり…)のための方法だと思うのです。均一な規格を満たす野菜を大規模に大量に作るためのやり方と同じことを、私のようなごく小規模な家庭菜園に当てはめるのって、やっぱり何か無理があるような気がするのですよね。そもそも目的が違うのですから、方法も違って当然な気がします。
そんなわけで、私は自分の小さな家庭菜園のために、家族で食べて、ちょっと余ったらご近所にお裾分けできる程度の野菜を作るために、もっと自然農とか環境再生型農業とか学んで経験していきたいと、この本を読んで思った次第でございます。