#化学肥料 が地球環境に与えた大きな異変。 #ヒューマンエイジ人間の時代 #NHK 2023.08.01
2023.08.01
よくNHKのドキュメンタリー番組を見ている私なのですけど、「ヒューマンエイジ 人間の時代 第1集 人新世 地球を飲み込む欲望」という番組に、自然農やリジェネラティブ農業(環境再生型農業)にも大きく関わるこんな話があったのでご紹介。
注目していただきたいのは、この番組の6分50秒あたりから16分35秒あたりまで(特に11分40秒あたりから15分23秒あたりまで)。
詳細は番組をご覧ください。端的に要約すると、こんな感じでしょうか。
世界各地の海底地層サンプルを調べると、1950年代を境に地層が白から黒にくっきり色分けされている。この地層の色の変化は、農業に使われる化学肥料が急増したことによる。
ハーバー&ボッシュ法により化学肥料の製造が可能になり、農業生産量が飛躍的に増加し、これは急激に増え続ける世界人口を養うことに大きな貢献をした。
しかし、世界中で大量の化学肥料が使われた結果、これは畑から川へ、そして海へと流れだし、藻類や植物プランクトンが異常繁殖。その大量の死骸が海底に降り積もり、黒い地層を作り出した。
世界各地での藻類や植物プランクトンの異常繁殖は、水質悪化や水中酸素濃度の低下を引き起こし、生態系を破壊している。
化学肥料の登場によって、農場の物質循環が断ち切られた。
何気なく使っている化学肥料。農業だけでなく、家庭菜園でも普通に使われていると思います。それによって簡単に野菜がいっぱい採れるのは良いのですけど、その化学肥料が河川や海洋にどんな影響を与えているのか…。
世界中の海底の地層の色までクッキリと変えてしまうほどの影響があるなんて、私はしりませんでした。
生活がかかっている農家、農業従事者の皆さんが化学肥料を使うのは、なかなか否定しがたいと思っております。しかし、私のような普通の家庭菜園だとどうでしょう。少しでも地球環境に優しい家庭菜園ということを考えたとき、化学肥料を使わない方法を学び、それを実践することって、大事なんじゃないかと思っている私です。
単に野菜を簡単にたくさん手に入れるための家庭菜園ではなく、自然の仕組みを学ぶことのできる、そんな家庭菜園、いかがですか?
今回のこの番組の中で、「化学肥料の登場によって、農場の物質循環が断ち切られた」という言葉が出てきます。私、この言葉を聞いて、「それって、私たちの脳のドーパミンと麻薬の関係に似てるな」なんて思いました。「化学肥料は畑の麻薬」…とまで言ったら、言葉が過ぎるでしょうか。
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