#茶殻 や #コーヒーかす を#自然農 の畑に入れるのはアリですか?2023.05.30
2023.05.30
生活していると普通に出てくる茶殻やコーヒーかす(コーヒー抽出残渣)。我が家でも毎日出るのですが、これらを自然農の畑に入れるのはアリですか?
お茶やコーヒーの植物への効果は?:
お茶もコーヒーも元々は植物ですし、これを畑に入れちゃいけない理由はないはずです…よね? 同じようなことを考える方はやはりいるようで、ネットを検索すると色々な情報が出てきます。
茶殻については、やはり堆肥化して肥料にするっていう情報が色々ありますね。コーヒーかす(コーヒー抽出残渣)については、あのUCCが面白い研究をしておりまして。
脱臭剤として使う方法以外に、雑草対策、肥料という話が出てきます。上のリンクの記事、面白いので興味ある方はどうぞ。
私なりに簡単にまとめますと、結局、短期的にはカフェインやポリフェノールが植物の生育を抑制するように作用するようです。しかし、長期的には肥料としての効果を発揮し、植物の生育は良くなるようですね。
茶殻やコーヒーかすを自然農の畑へ入れる:
では、茶殻やコーヒー抽出残渣を自然農の畑に入れるのはアリでしょうか。「堆肥にして畑に入れる」という方法はもちろん正攻法なのですけど、毎日ちょっとずつ出てくる茶殻やコーヒーかすですので、ちょっと面倒ですよね。できれは、そのまんま何も考えずに畑にポイと入れたいと思った、そんな横着な私であります。
畑に茶殻やコーヒーかすを撒いてみる:
そんなわけで、私、一昨年あたりから畑に直接に茶殻やコーヒーかすを撒いております。ただし、短期的には植物の生育を阻害する物質が入っているとのことですので、野菜を植える畝上に撒くのは、正直ちょっと憚られました。そこで、畝と畝の間の通路に撒いてみております。
狙い:
通路に撒かれた茶殻やコーヒーかすは、短期的には通路に生えてくる雑草を抑制するように作用することでしょう。そしてその後、これらは微生物の作用で分解され、通路の雑草の養分となるはずですよね。通路の雑草はその養分を吸って成長することでしょう。こうして育った雑草はやがて刈り取られ、雑草マルチとなって畝の上に積まれます。雑草マルチは再び微生物によって徐々に分解され、土に還っていきます。そして、その養分を使って野菜が育つ…と、そういう目論見でございます。
これなら、環境に急激な変化を与えずに、茶殻やコーヒーかすはマイルドに少しずつ自然農の畑の循環の中に組み込まれていくのではないかな…と、推測したわけです。
自然農の畑における循環の中へ:
自然農、リジェネラティブ農業(環境再生型農業)の考え方では、本来の自然が持っている循環を大切にしますよね。しかし、全くの自然状態ではない畑での出来事ですので、自然環境と完璧に同じ循環を再現することなどできないと思っております。そこには必ず何かの欠落があるはずです。
そんな欠落の原因の一つは、間違いなく「収穫」だと思うのです。トマト1個を収穫すれば、トマト1個分の養分が畑の外へ持ち出され、畑の循環から出ていきます。これを何等かの形で畑に補給してあげる必要がでてきます。
その時、ホームセンターから堆肥を買ってくるというのもアリではあるのですが、せっかく環境のことを考えた自然農、リジェネラティブ農業(環境再生型農業)をやっているのでしたら、もっと環境に良い方法を模索したいと思った私です。
そんなわけで、もともとは生ごみ燃えるごみとして排出されていた茶殻やコーヒーかすを畑に入れることで、いきなり燃やされて二酸化炭素になるのではなく、長く畑の循環の中に留まってくれるとしたら、それって地球環境にも良いんじゃないかと、そう思った次第であります。
いかがでありましょうや? ちょっとSDG'sっぽくないです? 小さな小さな取り組みですけどね。
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